空の色をおしえて
「……ごめん全然意味がわからない。なんで突然そうなるの?」
「……いや……なんでもねーわ」
秋人はそう言うと、パンフレットで顔を隠して寝たふりを決め込んでしまった。
いつの間にか大音響だったライブが終わり、遠くからざわざわとした人の声が聞こえるだけになっている。
問い返そうかと思ったけど、どう言えばいいのかわからず、もやもやとした気持ちのままコンクリートの一点を見つめた。
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