空の色をおしえて


いつの間にか短い秋が終わり、枯れ木のように寂しくなった桜が冬の訪れを告げていた。

「それでねクリスマスパーティーはね、真木先輩と参加するんだ~。やばいちょー楽しみ~!」


最近彼氏が出来た綾乃が、キラキラした目をして恋する女の子の顔で言う。

ずっと好きだったテニス部の先輩に告白されて、付き合うことになったらしい。

もともとかわいい彼女だったが、更にかわいく綺麗になって、もはや非の打ち所はない。


クリスマパーティーかぁ……


イヴは午前中は終業式だが、夕方から体育館で恒例のパーティーが行われる。


毎年この催しによってたくさんのカップルが誕生するらしく、決まった相手のいない人たちにとって待ち遠しいイベントのようだった。

参加するのかは自由だけれど、毎年集まりも良くてとても盛り上がるんだと先輩が話しているのを耳にした。

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