空の色をおしえて




パタン

ジャー……








遠くから聞こえる水の音で、わたしは現実の世界へと引き戻された。

サイドテーブルに置かれた時計の針が、夜の11時を指している。
2時間くらいうたた寝しちゃったな。


リビングに行くと母さんの姿はなく、浴室からシャワーを浴びている気配がした。

テレビの電源を入れて、ふたりがけソファーに腰をおろす。
この時間に家にいるということは、今夜は夜勤じゃないみたいだ。

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