空の色をおしえて
移住した当初から暮らしているここのシェアハウスですが、もともと古かった扉や窓の立て付けが更に悪くなってきて、開けるのも一苦労です。
時々、床がギシギシと軋んだりもしています。
でもそれも何だか味があって、今ではとても愛着のある場所になりました。
それと聞いてはいたけど、本当に家の中に大量の蟻が発生した時には、大変驚きました。
ここら辺の古いアパートなんかでは当たり前のことのようで、誰も気にしてないみたいです。
そんなおおらかな人柄は、広大な西海岸の雰囲気に育まれたものなのでしょうか。
色々な意味で、わたしも強くなれそうです。
母さんがとても心配していた仕事の件ですが、案外わたしには合っているみたいです。
紹介してくれた、高校の美術部の顧問だった先生には、感謝してもし足りません。
子供たちに絵を教えるということは、未来の芸術家を育てるという、とてもやりがいのある仕事だと思います。
大人よりも色々と飲み込みが早く、毎日著しく成長を遂げる彼らの将来が、今からもう楽しみです。