空の色をおしえて


外はすでに真っ暗で、心配だからついて来たんだということには、始めから気がついていた。

わたしが反対のホームに向かった時点で、行き先はきっと分かっていたんだね。

本当、わたしもだいぶ素直じゃないけど、秋人も同じだね。




「あはは……」


強情な2人の様が、何だかおかしくなってきて、思わず声を出して笑ってしまった。




「何だよ、気持ち悪いな……」


「何でもないよ」



秋人といると、心がとても温かくなる。

日溜まりとか太陽とか、そんな形容は似合わないけど、とにかくほっとする。

電車の揺れと秋人の気配が心地良くて、ずっといつまでもこうしていたいような気持ちになった。














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