【完】恋のおまじないNo.2
まさかのまさか
放課後になって、歓迎会のメンバーに立候補したメンバーがうちのクラスに集まってきた。



うちの担任が取りまとめをやるらしく、あたしたち関係ない組は早く帰るように急かされる。



廊下で桃ちゃんがそわそわしている。



「紫藤くん、やるのかなぁ…」



「連絡先知ってるんだよね。聞いてみようよ」



「むっ、ムリ!」



あはは、桃ちゃんはそうだよね。



それでここで待ってるんだ。



「おー!ふたりもやるんか?俺もやるでぇ」



歩いてきたのは新羽くんだ。



「あたしたちは違うの。新羽くんはやるんだねぇ」



あたしが相手している間も、桃ちゃんは新羽くんのことはどうでもいいらしく、紫藤くんばかりを探している。



「なんやおもろそーやん。祭り大好き」



「ぽいよねぇー!」



くすくすと笑っていると、どこからかカズマが現れた。



「帰んぞ。新羽と喋ってる暇あったら、俺のこと迎えに来いよな」



むっ、迎えに!?



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