【完】恋のおまじないNo.2
「恋を応援するっていいながら、ちゃっかりカズマの気持ちを手に入れるおまじないをしてるんでしょ?そんな矛盾ありえない」



「あたしそんなことしないよ!?」



「だったら、カズマに嫌われるおまじないでもやってみてよ。そうじゃなきゃ信じない」



カズマに嫌われるおまじないを…?



「そんなのやだ…」



「でしょ。誰もカズマに気持ちが届かないはずだよ。あんたがカズマの気持ちを一番欲しがってる。おまじないしたんでしょ?」



そんな風に思われてる?



違うのに…。



「みんなの恋を叶えるとか調子いいこと言って、そこだけは譲れないんだね、ずるいよね」



そんな言い方ってない。



「そうじゃないよ…」



「西内さんとカズマが別れたとき、先輩と西内さんがくっつくおまじないをしたらしいじゃない?西内さんが先輩から聞いたって」



「そ、それは…」



「西内さんもどうしてカズマに突然ふられたか意味わかんなかったって。結局原因を作ったのはあんただよね」



あのときは、先輩に頼まれて…。



けど別れさせるおまじないはしたくないからって、先輩と西内さんがうまくいくおまじないを教えた。



そのあと、カズマは西内さんと別れて…。



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