私の二人の神様へ




「盗み聞きか。小春の人生を台無しにするわけにはいかないんだ。往生際が悪くて当然」



「榊田君は最高の彼氏だよ。仁くんが心配することなんて何もないよ?」



「そうだ。疫病神は引っ込んでろ」



「お前のほうが疫病神だ。小春にこんな悪い虫がつくなんて!」



 仁くんは頭を抱えうなだれながら、小春はこんなにも可愛いのだから悪い虫が寄って来ても全く不思議ではないが…とぶつぶつ言っている。


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