浅葱色の忍
昔から『かっちゃん』と慕ってくれている


だが、歳の方が人を率いるのが上手い

山南君だって、人に頼られている



私は…





局長としての役を果たせているのだろうか







「局長 沖田さんが目を覚ましました」


尾形君が報せに来た



風邪をひいていたなんて
そんな素振り見せなかったのに


池田屋で、倒れた総司の体は
物凄い熱さだった



「近藤さん…すみません」


「何を謝る?良く働いてくれた!
総司!しっかり治しなさい!」


「お役に立てなくて…」


「十分だよ!ありがとう総司!」




にっこり笑って見せると
総司は、安心したのかスヤスヤと
寝息を立てはじめた




「ありがとう…総司」




池田屋の2階をたった1人で…



無事で、良かった



本当に、良かった











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