black×cherry ☆番外編追加しました
しかし、迷惑をかけた刑事さんたちに直接謝罪ができる機会だと、私はその誘いを受けることにした。

・・・とはいえ。

あの事件以降、私の門限が夕方6時になったため、夜ではなくて、本日・・・土曜日のランチタイムに開催することになったのだ。





「・・・いや。でもほんとにさ、この合コンはすごい争奪戦だったんだよー。何十人っていたよなあ、参加したいって人たちが」

和やかになった食事の合間。

岡本さんが合コンメンバー募集時のことを呟くと、男性陣はそろって頷く。

「いたな。桜葉女子と合コンなんて、夢のまた夢のことかと思ってたけど」

今年30歳になったという石田さんの呟きに、涼香ちゃんが「大げさですねー」とからりと笑う。

「いや、ほんとほんと。女子大生と合コンってだけで、テンション相当上がるけど。桜葉女子はさらにこう・・・格が違うというかなあ」

「そう。この機会を逃したら一生後悔すると思ったもん」

「ええ。逃しませんでした」

石田さんに続き、その他の男性陣も頷いた。

「岡本抜かして4人しか参加できないって言うからさ、神に願ってじゃんけんしたわ」

「ですねー。あの時の会議室、彼女いない独身男は全員集まってましたよね」

「そうそう。今回は、いつも『合コンなんて興味ない』って言い張る佐渡さんまでこっそり来てたし」

盛り上がる男性陣。

そんな中、岡本さんが「そういえば・・・」と考える顔で宙を見た。

「黒崎さんは来てなかったか・・・」

「おま・・・、っ馬鹿!黒崎さんが合コンなんか来るわけないだろ!」

「だな。来られても困るけど」

「怖いですね・・・。いたら僕は終始口を開けませんよ」

岡本さんの呟きに、みんなが即座に反応をした。

その様子が気になったらしい千穂ちゃんが、岡本さんに質問をする。
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