black×cherry ☆番外編追加しました
私は多分、黒崎さんが好きな女性のタイプではない。

好きなのは、年上で・・・きっと、しっかりとした人だと思う。


(迷惑ばかりかけてるし、私は多分、正反対だ・・・)


名刺はやっぱり、上司の姪へのただの社交辞令かな。

考えたところで、黒崎さんの気持ちなんてわかるはずはないけれど・・・。


(はあ・・・)


ぐるぐると、答えの出ない思考が回る。

あの時、早川先生と黒崎さんが出会ったことも。

黒崎さんは、絶対に私を好きにならないって、早川先生に言われたことも。

先生に、好きだと言われ、キスされそうになったことも・・・。

考えてもどうしようもない出来事が、頭の中を駆け巡る。


(いっそ早川先生を好きになれたら、全てがまるく収まるのかもしれないけれど・・・)


どうしたらいいのかな。

目を閉じて、さまざまなことを考える。

今日のこと、そして、この先の未来のことも・・・。


(どうしたら・・・)


何度も何度も、寝返りをうって考えながら。

私はいつしか、深い眠りについていた。











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