冬の恋、夏の愛
莉乃ちゃんから『OK』のサインが出れば、もう理性なんて必要ない。久しぶりに……いや、おそらく初めて本気で好きになった女の子を前に、気持ちの高ぶりが抑えられない。

それは、莉乃ちゃんも同じなのかもしれない。柔らかい唇に触れるだけのキスから、情熱的なキスを繰り返した。

「寿彦さん、好き」

オレの目をみつめると、にっこりと笑った。そんな目を、そんなかわいい顔をするな。ますます気持ちが抑えられず、莉乃ちゃんをベッドに押し倒すと、もう一度、口づけた。

「オレなんかで、いい?」

それでもやっぱり自信が持てず、確認をした。一度の関係で終わりたくない。これからもずっと一緒にいたくて、確認をした。

「寿彦さんが、いいねん」

「……ありがとう」

小さくつぶやくと、優しく触れた。壊れてしまいそうなくらい、小さくて、柔らかな身体。そっと優しく線をなぞった。

お互いの気持ちがひとつになって、体温を感じて抱きしめ合う。莉乃ちゃんを愛しいと思う気持ちが溢れ出して、止まらない。

指を絡めてギュッと手を握ると、この手を離したくない、離してほしくない、ずっと一緒にいたいと願った。



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