最期に死神は愛を唄う。
「…んっ」

夢うつつの状態で、まぶたが光を捕らえた。
太陽が眩しい。


『あ、わりぃ。起こしちまったか?』

「…りゅー。今何時?」


タバコを吸うためだろう。ベット横の小窓が開いている。

カーテンの開いた窓から見える景色が、もうお昼近い事を物語っていた。




『11時半』


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