君を忘れない~妄想の中の王子様

 三人で、少し遅めの昼食をとりながら、いろいろ教えてもらった。

 レイは、サラのこの家に住み込みで、働いていて、サラを手伝っている。
 サラはこの家と庭、畑を持っていて、家のすぐ隣りに、小さなレストランを開いている。

 二人に、血縁関係はなく、何年か前、アルバイトを募集した時、レイがふらりとやってきて畑や料理を手伝いはじめたとのことだった。

 レイのことは、経歴などサラもよく知らないけれど、気立てが良くて、料理が上手で、畑などの力仕事も良くやってくれるので、それで十分、とサラは笑った。

 私も、ここに厄介になる以上、サラの仕事を手伝うことにした。明日から、いろいろ教えてもらうことにする。
 こうして、新しい生活が、始まった。














 





 
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