きっと、君に恋をする。


たわいない事をたくさん話して、くだらない事で笑って、あの頃は毎日が笑顔で溢れていた。


『れるー!はよ!』

『あお、おはよ』

いつもそうやって後ろから抱きついてきて、騒がしくて明るいみんなの人気者なあお。


『蒼くん、かっこいいなぁ』

『ほんとれるちゃんとお似合いだよね!』

周りからひそひそ聞こえる声に眉をひそめた。


『あおのせいで何か変な噂されるじゃん、もう…離れてよね』

嫌なわけじゃなかったし、あおに抱きつかれるのは満更でもなかった。


思えばもうこの頃からあおに対する恋心はあったのかもしれない。

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