東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
人助けは恋の始まり?
このまま変わらない日常がずっと続くのだと思っていた。

いつも通りの時間に起きて、いつも通りの時間に会社に行って、いつも通りに仕事をして、たまに残業もすることはあるけれど基本はいつも通りの時間に帰って、いつも通りの時間に眠る。

まるでロボットのように、プログラムに則った日々を過ごして行くのだと思っていた。

それで満足しているかと聞かれたら何も答えることができない。

じゃあ、不満かと聞かれたらそれもそれで何も答えることができない。

ただ日常は当たり前のように過ぎて、季節は当たり前のようにめぐって行く。

このままでもいいか。

満足もしていなければ不満も特には抱いていない。

そんな変わらない日常に変化が訪れたのは、本当に突然のことだった。
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