お前は俺が守る
「それじゃあ、私から歌いまぁーす!」

夏鈴ちゃんが大きく手を挙げて歌う気満々。

.•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

2人が歌っているのを私は静かに見ていた。

「次、光莉歌ったら?」

「いや、私はいいから!」

「えーさっきから全然歌ってないじゃんかぁー」

こういうの嫌なんだよね。目立ちたくないから。

「私、トイレ行ってくるからゆっくり歌ってて〜!」

部屋を出て1つため息。

「疲れた...」

トイレへととぼとぼと歩く。

ドンッ!!

「うわぁ!痛たたた...」

曲がり角で人とぶつかってしまって派手に尻もちをつく。

「大丈夫ですか?お怪我ありませんか?」

ニコッと営業スマイルをする店員さん。私と同じくらいだ。
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