蒼姫様は、守られません!!② ~完~
☆★璃咲side★☆


「お姉ちゃんから見た葉月くんはどうだったの?」



愛桜ちゃんの家で女子会の日に、急に雛乃にそう聞かれた



「急に、どしたの」

「あのね、昨日蒼月のみんなと愛桜から話聞いたから気になって。」



あたしから見た葉月か...

アイツは――――――――



゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚


「璃咲」

「...なに?」

「りーさちん」

「...は?」

「璃咲ちゃーん」

「...だから、なに?」




あたしが勉強してたり、他事をしてると大体こんな感じで

やっと葉月に顔を向けるといっつも嬉しそうに笑う


それでね、キスしてくるの




「...何の用だったわけ」

「ん?あぁ、単純に璃咲の顔見たかっただけ」



当然だろ、とでも言うように葉月は答える



「...普通に見えるでしょ」

「正面から見たかったんだよ」

「なんで」

「キスしたいから」

「....はっ!?」



驚くあたしを見て妖艶に微笑む

見惚れ...ん"ん"ん"っ、目を離せずにいると、今度は頬に口づけて



「ふっ、かーわい」




目を細めて、また柔らかく笑うんだ





゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚



「ふふふ、ラブラブじゃん!」

「へぇ、葉月がそんな風に...想像できなさすぎて笑う」




雛乃と愛桜ちゃんがそれぞれ笑いながらそう言う


なんか、恥ずかしくなってきた




「あれ?璃咲、顔赤いよ〜」

「暖房効きすぎてるのかなー?」




愛桜ちゃんがニヤニヤしながらふふふ、と妖しく笑う

雛乃は暖房の調整を始めた




「りーさちん?」

「もう!愛桜ちゃんっ!?」




☆★璃咲side.end★☆
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