蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「初めまして。そしてっ」



後ろに迫ってた男を背負い投げして、

隣に来た〈狂華〉と同時に告げる



「「さようなら」」



戦闘が始まる

といっても全然、準備運動みたいなものだから



「〈月蝶〉、なんか身体鈍ってない?」

「ちょっと、失礼だな。手加減してんだよ、手加減」



こんな話すくらいには余裕がある

ラスト六人

ということは、三人ずつ潰せばいいわけで



「有明の月」



まずは一人目



「んー、危ないもん振り回すなよ、っと

残月」



ナイフを首元に突きつけるだけ突きつけて腹に膝蹴りを入れる

ナイフは回収して、二人目



「うおおおおお!」

「うっせーな、耳障りなんだけど」



回し蹴りをして、ぶっ飛ばす

同時に終えた〈狂華〉と目が合ってお互いに口角を上げる



「のこんの月」



そう呟いてカツアゲされていた人の元に向かう

その人は腰が抜けたのか、座り込んでいた

けど、私達を見た瞬間にヒッと悲鳴を上げて逃げていった

知っている、あの目

化け物を見るような、目

いつもだったら慣れてるのに、

何故か今日だけはダメで。

すぐ家に帰った
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