蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「じゃあ、私の方から説明するね

雛乃は心因性失声症で声が出ないから」



そう説明すると3人の表情が驚きに変わる

そして、話し終わる頃には

時計の針が12時を示していた



「とまあ、長くなったけどこんなお話。

流石にこれ聞いて

雛乃に家帰ってもらおうだなんて思えないでしょ」

「うん、だね....」

「あぁ..」

「....」




私の言葉に各々反応を見せる

奏翔は1人、考え込んでいた

奏翔の元に行き、顔を覗き込んだ




「奏翔?」

「あぁ...愛桜。もしかして"リサ"って....」

「あー、うん。多分璃咲だと思うよ...?」

「だよな...」




奏翔の考えることが分かって少し悩む

"リサ"が璃咲かも知れない

それは話を聞いてたときに思った

だけど璃咲が"リサ"だとして

2人を会わせていいのか

そんなふうに思ってしまう自分がいる
< 58 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop