隣のキミ。
変化

七海のいない1日。



- 真緒side -


いつも感じていた痛いくらいの視線が今日は感じない。

なぜなら、右隣の視線を送る本人がいないからだ。

どうやら休みらしい。

珍しい。

同じクラスになった事は1、2回だが、その時に休んだことを1度も見たことがない。

まぁ…今日がたまたまその1度になったのかもしれないが。


「七海ちゃんお休みだなんて珍しいわねぇ~」

「そうだな」

「風邪かしら?それとも用事とか?」

「さぁな」

「やだー。まーくん冷たーい。七海ちゃんお休みで寂しくないの?」


寂しい…?

…寂しいってどんな気持ちだっけ。



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