キャンディ☆

林檎

彼女と今、病院の待合室の椅子に

座って話している。


彼女は林檎と名乗った。

変わった名前の割りには普通な感じの

女子高生。


それは俺にとってとても新鮮だった。

俺のまわりには、いわゆる

きれい系の人しかいないから。


きっと彼女のまわりにも俺のような

タイプはいないだろうと思った。


お互いに住む世界が違うことが

余計に興味をそそった。


彼女のような普通の子にも

俺の店に来て欲しいってことは

ずっと考えていた。


うちの店は普通の子にはなかなか

敷居が高いようで、そういった

ターゲットにも来てもらえるように

したいっていうのが、今の

うちの店での考えだった。


そして俺は1つの案を思いついたんだ。


彼女にモデルをしてもらえないか?
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