キャンディ☆
「明日、どっか行こうか?」

彼が言った。

「でも、しんどくないですか?」

「うん、大丈夫!遠出は無理だけど

 近場で遊びに行こう」

「いいんですかぁ!!うれしぃ」

それからはどこに行くかを相談した。

圭さんは3年も寝ていたせいで

服を買いに行きたいと言った。


そう言えば、服は全部3年以上前のものばかり。

接客業の彼はやっぱりそういうわけには

いかないだろうから、私も賛成した。


「林檎ちゃん、選んでね」

「え~~~~、私のセンスでいいんですかぁ」

「うん。楽しみにしてるよ!」


「超・ダサいの選ぶ!」

「なんで?」

「だって圭さんかっこいいから・・・

 かっこいい服着たらモテちゃうでしょ?!」

「え?!」

冗談のつもりだったの。

なのに、そんな赤い顔して照れられると

すっごい恥ずかしいですけど・・・。


「俺、林檎ちゃんだけのものぉ」

そう言って私の頭に頬ずりしてきた。


『圭さん!なんかキャラ変わってるよぉ』

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