キャンディ☆
第30章 kei side

幸せの夜

林檎の口からやっと今まで感じていた

不安の原因を聞くことができた。


彼女はきっとずっと悩んでいたんだ。


俺に言えなかったのはきっと

俺が不安がることを心配してのことだったんだ。


それが痛いほどわかるから

愛しかったんだ。


きっと逆の立場だったら俺もなかなか

言い出せなかったはずだから。




俺は愛しくて恋しくて

彼女に家に泊まるように言った。


彼女はそれを受け入れてくれて

やっと俺達はひとつになったんだ。


彼女が初めてじゃなかったら・・・

なんてつまんないことを悩んでいたことが

とてもバカらしく思えた。



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