キャンディ☆
第11章

変化

完成したポスターを見せてもらった。

わざわざ、圭さんが見せに来てくれたのだ。

家に上がってと言ったが車の中で

いいと言われて今、駐車した車の中で

話していた。


自分で予想したものとは違って

まさかのロビンさんとの2ショットが

大きく使われていた。


「この写真、まさか使うなんて・・」


「・・・そうだね、でもいい写真でしょ?」


「はい・・・なんか私じゃないみたい」


「明日から、色んなところに

 これが貼り出されるよ・・・」


「え~~なんか恥ずかしいなぁ」


「雑誌なんかにも広告が出る・・・

 林檎ちゃん、覚悟できてる?」


彼は少し曇った笑顔を見せた。

なにを言いたいのか私にはまだ、わからない。


『どんな覚悟が必要なんだろう?』

ほんとは聞きたかったけど

私は彼の横顔を眺めていると

言えなくなってしまった。


彼の横顔は少し寂しさを感じるような

表情だった。


「圭さん・・・・」

どこか遠くにある彼の心に触れたくて

声をかけた。





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