おくすり











「お兄ちゃん聞いてよ…!また喧嘩しちゃって…!」



「はいはい、どうした。お兄ちゃんに話してみな」





4つ上のお兄ちゃん、神代 朔。
4つも歳が離れているからか、自分でも分かるくらい可愛がってもらっていると思う。





お兄ちゃんは神様仏様のように優しい。

優しい人に限って怒ると怖い、とか言うけどお兄ちゃんは私に対して怒らない。


何を言うにしても優しいのだ。





「それは大変だったなぁ…
その子も、りかもちゃんと謝らないと。」




「私は悪くないもん…」





「こーら。ちゃんと謝りなさい。」





「…わかった…お兄ちゃんがそう言うなら…」





私が悪い時も、優しく助言してくれる。




私が困ってる時は、助けてくれる。





私はこんなお兄ちゃんをすっごく誇りに思ってる。そして、大好きなのである。










< 2 / 15 >

この作品をシェア

pagetop