1周年記念のペアリング
「さ、帰ろうか?」
私は言う。
「あ? 帰んの?」
「うん、そういう気分じゃないし。」
今日は家で考えたい。
これから、私は彼とどうするべきなのか。
「・・・じゃあ、なんで会うんだよ?」
私は雷に打たれた様な衝撃が走った。
・・・食事の後のホテルに行かないなら、なんで会うんだ。と彼は言ったのだ。
そうか、私、彼にとってはセフレだったのか。
ただ、顔を見たいだけで会ってはいけない関係。
・・・たしかにそういう付き合いをしてきた。
「そうだよね・・・ごめん。 もう会わない。」
私は言う。
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