週刊誌ライター
 そういったことは別の人間にやらせればいいのだが、どうしてもあたしに回ってくる。


 不本意だった。


 望んでもないことをやらされるのだから……。


 結果としてそれが、あたしをフリーへと向かわせる契機になった。


 まあ、組織にいれば、いろいろあるのだけれど……。


 キーを叩き、記事を打つ。


 その作業自体、別に苦痛でも何でもないのだが……。


 とにかく暇がない。


 夜間、濃い目のコーヒーを淹れて含みながら、いろいろ勉強する。


 ライター業に関して、基礎的なことから応用編まで。


 真夜中に眠り、朝起きる。


 辛い。


 フリーライターなら、多少寝坊などをしても融通が利いていいのだろうが……。
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