週刊誌ライター
 そう思っていた。


 実際、終わらない苦労などない。


 何事も必ずどこかしらで終わっていく。


 だから、今の苦も、いずれピリオドが打たれるのだ。


 あたし自身、そう思っていた。


 これはあたしの哲学みたいなものである。


 実社会を渡るための。


 特に疲れている時に思い出すことが多い。


 必ず光は差すと。


 そう思えば、気はだいぶ楽になる。


 それに人間は誤った選択をしてない。


 常にベストチョイスなのである。


 最近、そう思うことがやたら多い。
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