週刊誌ライター
仮眠は取っていた。

 仮眠室で。

 夜は午後11時過ぎとか午前零時前まで居残る。

 そして帰宅しても、すぐには寝付けない。

 緊張状態で。

 ただ、いずれフリーライターになるのだ。

 あたし自身。

 日々いろいろあっても、忘れていってしまう。

 それに忘却しないと、前へ進めない。

 そう思いながら、仕事をしていた。

 まあ、あたしも幾分頑張り過ぎなのだけれど……。

 暗黙裡に気を張っているのだし……。

 毎日、電車の駅からオフィスまで往復歩く。
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