取り込む家
好きなところ~咲サイド~
昨日観たアクション映画は本当に最高だった。


海外の有名俳優が主演の映画なのだが、その俳優はすべてのアクションを自分でこなすことで有名だった。


本人が演じているアクションはどれも迫力満点で、見ていて呼吸を忘れてしまうほどだった。


時折大きな爆発シーンがあり、その度に映画サークルのメンバーたちは拍手をしていた。


「また観てもいいなぁ」


1人で昨日の後片付けをしながら、そう呟く、


レンタル期間は一週間だ。


今度は優生と2人でゆっくり観よう。


「昨日の映画、そんなに気に入った?」


その言葉と同時に後ろから抱きしめられて、一瞬心臓が止まってしまうかと思った。


振り向くと寝ぼけ眼な優生が立っている。
< 33 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop