取り込む家
でも、そうなると再び疑問は浮かんでくる。


大きな家具で出入り口を塞いでしまえば、犯人だってこの部屋から出る事ができなくなってしまうのだ。


そこまでまぬけな犯人が、俺が気がつかない間に手足を切断してここまで運んできたとは思えなかった。


やっぱり、どこかに隠し扉があるはずだ。


俺はそう思い、ベッドを背もたれにして大きく息を吐き出したのだった。
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