2人の王女と2人の騎士


「でもセラは、クライドとティアを応援すると言ってたんだ。その思いを無駄にするんじゃねぇぞ」


「…ああ。そうだな」




イグニスの言う通りだった。
俺はそれで決心がつき、あのバラ園でティアに思いを打ち明ける事が出来た。


しかしそれだけでは何の解決にもならない。


ティアが王子との結婚を断り、ローズマリー様の離宮で過ごすようになってからは手の尽くしようがなかった。

ローズマリー様は第2王妃であり、とても厳しい方。俺は騎士団長という立場であり、ブレイクリー家の長男。下手に動いては騎士団員にも、陛下にも、そして父親にも迷惑をかけてしまう。


ティアと一緒になるという事は、それだけのリスクがあるという事。
感情だけで動いたら自分の身も滅ぼしかねないのだ。




それでも親身なって考えてくれたのがイグニスだった。

4才も年下のくせに、恋愛のスペシャリストのような巧みな考えで、実際助けられている。



その才能を是非騎士団長の仕事…
主に報告書などに活かしてくれれば良いのだが…。


まあ、感謝はしているということだ。

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