Destiny
朋子の携帯がなった。


あっ、この着信音はあんなだ。


朋子はあんなだけ着信音を変えていたからすぐにわかった。




「もしもシ…」



朋子の返事を完全に無視して、あんなが勢いよく喋りだした。




「もしもし♪朋子?アタシひとりで海外旅行することに決めたから♪」




「はっ…???なんでいきなりそんなこと思い付いたの!?」



朋子はただ驚いていた。



「一応貯金はあるし、お金がある時に行ってみたいなと思ってね」



「ひとりで海外なんて大丈夫!?ただでさえ、あんな、淋しがりやなのになぁ…心配だよぉ」




「大丈夫!アタシ人に頼らないで何かしたくなったの。旅行したら気分が変わるかもしれないしね♪

傷心旅行も兼ねてね♪

じゃ、アタシ今から旅行会社行ってくるわ〜
じゃねーバイバイ!」



アタシは俄然やる気だった。




朋子は暫くあんなの勢いにおどろいていた。
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