*愛。*―あなたがくれたモノ―
それからも、私達は変わらずに過ごした。
夏休みも間じかに近付いたある日の世界史の授業。
達耶が授業に遅れて来た。
初めて授業に遅れて来た達耶を変に思って、
「どしたの?珍しいぢゃん、遅れて来るなんてさ。」
って聞いてみた。
そしたら、
「別に…、次世界史って忘れてた!」
って答えるから、
「馬鹿だなぁ~」
って答える。
いつもなら、
「お前より頭良いから!」
って言う達耶が何も言わなかった。
多分何かあったんだな、
って思った。
でも、それが私のせいって気付くことは出来なかったよ…。
私のせいで達耶は先輩に殴られた。
って…。
全然気付かなかった。
ごめん…。
ごめん、達耶…。
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