なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新撰組とわちゃわちゃするお話2


だが、総司が元気に振舞っているのは半分演技だ。

自分が元気だと周りに安心させ、刀を持ち、

新撰組の為に戦いたいのだろう。



だが、総司は診察を受けーーーー

結核だと判明した。


あの日から、まだ吐血は一回もしていないが、
それでも時々咳き込み、苦しそうにしている。


総司「団子も満足に食べられないなんて・・・。」

「いや、絶望しすぎだろ。」


土方は、総司に静かに部屋で休養して欲しいのだろう。

少しでも長生きして貰いたいのだ。



だけど私は、その総司の意思に何も言わない。

その、新撰組の役に立ちたいという思いを否定されるのは、

死ぬよりも辛い事だろうから。


だから、私は総司に何も言わず、唯いつものように話すのだ。


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