先生、私また風邪を引いたみたいです!



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あの別れから半年


今更のえると同じ高校に入学した事を後悔した


のえるが好きだって言うから伸ばしていた髪の毛も意味を無くした


のえるとお弁当を食べる事もなくなった


のえるの姿を見つけて喜ぶ事もなくなった



忘れようと必死だったよ


だから、さっき、あんな風に普通の顔して絡みに来られた時辛かった


でも、やっと本当に忘れられそうだよ




「早く新しい恋しないと…」



私は私の声で現実に戻った


同時に体育館に広がる生徒達の声で身体測定だったと更に現実に戻った


「恋!私もしたいな〜!」


莉央が私の腕を組みニコッと微笑んだ



「てゆーか、さっき、そこら辺歩いてた女の子達が言ってたんだけど、今日の検診してくれるお医者さんイケメンらしいよ!」


そこら辺歩いてた女子達って…
莉央って盗み聞き得意すぎるよ


しかも何でそんなワクワクしてんの


「私医者嫌いだよ」


だっていかにもエリートお金持ち上から目線
お金取ってるくせに偉そう


「え〜〜!私はお医者さん好きだけどな〜!お医者って変態らしいし」


ニヤニヤして更に強く腕を組んでくる莉央に私は呆れた


変態ってそこ?(笑)この子やだわ(笑)次元が違うね(笑)


「とりあえず、次の時間検診だから!みなと!さっさとこのしょぼい身体測定終わらせよ!」


最悪なんですけど


医者とか絶対嫌なんですけど


しかもイケメンの医者ってなによ


おじいちゃんの方が全然いいよ



そんなことを思いながら
次は握力だー!って走って行った莉央を追いかけた









この時はまだ分からなかった


3限目の検診が私の恋の始まりになるなんてーーーー
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