先生、私また風邪を引いたみたいです!
直也は私の手を引き館内に何箇所か設けられたベンチに腰を掛けた
私も隣にちょこんと座って涙を手で拭う
こんな所で泣くとか最悪だよ…
「みなと、ごめん」
直也は涙を拭う私の手を取り、反対の手で涙を拭った
私が悪いのに、また直也が謝る
「…ごめんなさい」
「ちゃんと手握ってなかった俺が悪かった。
でも、電話鳴らしても出ねーし、挙げ句の果てに声かけられてるし、ちょっとムカついた」
電話…かけてくれてたんだ
気付かなかった
「直也、怒って欲しくないよ。
ワガママだけど、楽しくデートしたいもん…」
「うん、ごめんな」
直也はなだめるように私の頭を優しく撫でる
その優しさにまた泣きそうになる