先生、私また風邪を引いたみたいです!





このままこの人とどこか遠くへ行きたい



なんて思ってしまってる私は余程この人に溺れてる



振り向かせてみせるとか絶対無理だろうな



だって、私の方が惚れてんだもん







「遅いし危ないから家まで送っていくよ」



久々に喋った結城直也



車内に響くその言葉は



嬉しいような、寂しいような






「…ありがとうございます」




結城直也はゆっくり車を私の家へと走らせた
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