先生、私また風邪を引いたみたいです!




「みなと

俺、好きな人が出来たんだ」



今まで背中を向けていたのえるが振り向いてそう言った


真っ直ぐと私を見るのえるの瞳には
私との未来ではなく
その''好きな人''との未来しか見えていないような
そんな気がした



「同じバイト先の子

みなととは全然違うタイプ」


言わないで……


「強がりじゃないし
男みたいにサバサバしてねーし」


だから言わないで……


「女みてーな女で
守りた…「言わないでよ!!!!!」


のえるの声を私の声がさえぎった


話すと言うより怒鳴る


初めて怒鳴る私にビックリしているのえる


そりゃそーだよね
私だって我慢して、これでも必死に女の子らしくしてたから
怒鳴るなんてしたことなかったもんね


呆れた
と言うよりか
情けない
と言った方がいいのかな


笑っちゃった
泣いてんのか笑ってんのか分かんない


「その人とヤッたんでしょ?」


あぁ、自分でも自分が有り得ない
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