好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
携帯を握り締める里中に手を伸ばし、その腕をぎゅっと握り締める。
「橋、」
「好きだよ」
「え、」
「里中の事ずっと好きだったよ」
だから、
行かないで。
星花さんの所へなんて行っちゃやだよ。
「――っ、ごめん」
「っ、」
「ごめん、橋本」
里中の後ろ姿が潤む目に映る。
駆けて行く里中の後ろ姿は、あっと言う間に消えて見えなくなってしまった。
「ふっ、う」
必死に止めようとしても、涙が止まらない。
分かっていた筈なのに。