好きにさせてよ！❤️一途女子VSクーデレ男子❤️

里中は両拳だけでなく全身でふるふると震えていた。


あちゃあ、ちょっぴり意地悪し過ぎちゃったかな？


心の中で舌をちょろっと出して少し追い詰め過ぎた事を反省する。


「里中ー」


「……。」


「里中ー？」


「……。」


名前を呼んでも応答が無い。

可笑しいなぁ。



「ねぇ、里中ってば！」



次にそう呼んだ時。



「…っ‼︎」



里中は両拳を握り締めたまま勢いよく顔を上げた。


そして何かを決心した様にごくり、と唾を呑み込むと
キッとした目であたしを見つめて一言。

















「俺、責任取って橋本と付き合うから！」



…え。



……えぇっ⁉︎






………嘘でしょおおっ⁉︎