好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️




「本当に、本当に待っててくれるの⁉︎」



興奮して席を立ち上がってしまう。

周りの視線なんか気にしない。



「うん」



周りの人なんか目に入ってこない。



今、カラフルな世界を魅せてくれるのは、

あたしの視界にいるのは里中だけ。



世界は一色だ。



「じゃ、約束ね!」



手早くお弁当箱を片付けると笑顔で里中に小指を突き出す。



「何、それ」



「指切りしよーよ!」



「指切り、って。 ガキか」




「ガキだもん。だって約束でしょ?」



「そんな事しなくても待ってるから」



呆れた顔をする里中、似つかわしくない程言葉は優しい。



< 72 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop