一夜の。


「その日は答えが出せず、結局

そのまま帰りました。


答えは出せなくても 彼にそう言われた事は

驚いたし、喜んでいる自分もいました。


…けど、数日か経った時。
彼の家族を見かけました。
奥さんと 子供を連れて 楽しそうに歩く彼を。





私はあの家族からすれば 最悪の泥棒猫で


何も知らない 奥さんと まだ小さく純粋な子供に間接的に苦しめる存在なんだと。


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