輝赤精マヤ
気持ち
「私は輝赤精だ」これはとある国の一人の姫の話である…

遠い昔この聖火国に一人の「輝赤精」と名乗る者が現れた

その者は荒れ果てていたこの国を六色の妖精たちと納めこの国の希望となったのだった…


「姫様。姫様」


誰かが私を呼んでいる

今日はこの国の次期王が私たち姉妹の中から決められる


「姫様」


「どうしたの、サラ」


「どうしたのじゃないです。急いでご用意してください。今日は大切な式典なんですから」


式典と言われても。

お姉様がいるのにわざわざ選ぶ必要なんて。

でも仕方ない。


「わかった。準備する」


仕方ない。国が決めたことだもの。

意味のないことだとしても。


「サラ。手伝って」


「はい。喜んで」
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