星空シンデレラ

プロローグ

ようこそ我が家へ

「ようこそ、立花（たちばな）家へ！」

隆彦（たかひこ）おじさんの車から降りた私に、門の前で待ち構えていた遼夏（はるか）が腕を広げた。

「えっと…お邪魔、します？」

キャリーケースを持って首をかしげた私に、車の中からおじさんが陽気な声をあげた。

「違うだろ、沙良（さら）ちゃん。今日からは『ただいま』だ」

「そうだ！今日から沙良は、俺の妹だからね。この俺がしっかり面倒見てあげるよ！」

「遼夏…大きくなったな。昔はお前が沙良ちゃんにベッタリだったのになぁ」

私は今日から、父さんの親友だった隆彦おじさんの家ーーー立花家の家族になる。