【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1


前世のせいで今を見落とすなら、捨ててしまえと彼らは言った。


―…冗談じゃない。


桜華のことを忘れる気なんて、さらさらない。


あいつは、俺のせいで散ったんだ。


あの時、引き留めていれば。


いつか、後悔すると分かっていても、気づいていれば。



あんなことには、ならなかった。


過去の記憶は、思い出す度に薫の心を締め付ける。

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