Sweet Candy
「なな!」
「へ?」
いつの間にか隣にいたはずの陸が5mくらい前にいてあたしに手招きをする。
「なあに?」
近づいてみるとそこにはキラキラ光るビー玉。
「わああ…きれい。」
それは何色でもなく、何色にも染まる透明のビー玉。
手に取ってみるとそこには青い青い海の色を映し出していた。
「すごい、ビー玉ってこんなに綺麗だったんだね。もらっていい?」
「ああ。」
あたしは少し付いていた砂をほろってポケットにしまった。