節約女とあたし


「そうなんだよおおおおお


ゆうちゅゎんどぉしよぉぉぉ


一人でボーカルなんて無理だょぉお



そもそも俺ハモりしか練習してねぇよぉぉぉ」


佐藤がまだ叫んでる


うるさい


「…明明後日の夜が本番だよね


余裕だよ


エコちゃん



これから頑張って治そう」




そう言って


節約女の口に


のど飴を押し付けた



節約女は


涙をつぅっと流した

< 25 / 42 >

この作品をシェア

pagetop