脱獄学園
少し顔を歪めたと思ったら
何かを思いついたように僕を見てきた。



「いいよ。ただし葵君も行くって条件で」



「…へ?」



僕から出たとは思えない程マヌケな声がでた。



「よーし!葵!行こう!…てか行くって言え…」



今、ボソッと恐ろしいことが聞こえた気が…



「い く よ な ?」



蓮斗の気迫に負け、渋々行くと答えた。



「よく言った!じゃあ今日の1時に校門に集合な」



そう言い残しものすごいスピードで去っていった。



「ごめんね?こうでもしないと行かないでしょ?」



「明日奢ってもらうから」



「…300円以内でお願いします」



今思えば、疑問に思うことも沢山あったのに



あの時は久しぶりの遊びで浮かれていたのかもしれない。
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